年末が近づくと、お正月に向けて餅つきの準備を始めるご家庭もありますよね。
そんなとき、
「12月29日に餅つきをしてもいいの?」
「29日は縁起が悪いと聞いたけれど、どうして?」
「餅つきをするなら何日がおすすめなの?」
と気になる方も多いのではないでしょうか。
昔から、12月29日の餅つきは縁起がよくないといわれることがあります。
一方で、29日を「福」に通じる縁起のよい日と考え、あえて餅つきをする家庭もあるのをご存じでしょうか。
実は、餅つきの日取りに対する考え方は、地域や家庭によって異なります。
そのため、29日だからといって、必ずしも餅つきを避けなければいけないわけではありません。
この記事では、12月29日の餅つきが縁起が悪いといわれる理由や、地域ごとの言い伝え、28日・30日などの日取りの選び方をわかりやすく解説します。
29日しか予定が合わない場合の考え方についても紹介しますので、年末の予定を決めるときの参考にしてみてくださいね。
餅つきは12月29日にしてもいい?まずは結論

結論からいうと、12月29日に餅つきをしても、必ずしも問題があるわけではありません。
29日を避ける風習はありますが、全国共通の決まりではなく、地域や家庭に伝わる言い伝えのひとつです。
まずは、29日の餅つきについての基本的な考え方を確認していきましょう。
29日の餅つきは絶対に避けなければいけないわけではない
12月29日の餅つきが縁起が悪いといわれるのは、数字の「9」が「苦」を連想させるためです。
昔から数字の語呂合わせを大切にする地域では、29日の餅つきを避ける習慣がありました。
ただし、これは昔から伝わる縁起の考え方であり、すべての家庭に共通する決まりではありません。
反対に、29日を縁起のよい日と考えている家庭もあります。
そのため、「29日に餅つきをしたら必ず悪いことが起こる」という意味ではないのです。
年末は何かと予定が重なりやすい時期です。
家族が集まれる日が29日しかない場合もありますよね。
特に決まった習慣がなければ、家族の予定に合わせて日取りを考えてもよいでしょう。
迷ったときは地域や家庭の習慣を参考にしよう
餅つきの日取りに迷ったときは、まず家庭で昔から大切にしている習慣がないか確認してみましょう。
例えば、祖父母の代から28日に餅つきをしている家庭もあれば、毎年30日に行う家庭もあります。
また、地域によっては29日を避けることが当たり前になっている場合もあります。
こうした習慣には、新しい年を気持ちよく迎えたいという昔の人たちの思いが込められています。
家族の中に日取りを大切にしている方がいる場合は、その考え方を尊重すると予定も決めやすくなりますね。
大切なのは、特定の日付にこだわりすぎず、家族で納得できる日を選ぶことです。
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12月29日の餅つきが縁起が悪いといわれる理由

そもそも、なぜ12月29日の餅つきは縁起が悪いといわれるのでしょうか。
その理由には、昔ながらの数字の語呂合わせや、お正月を迎えるための風習が関係しています。
ここでは、年末の餅つきの意味とあわせて紹介します。
そもそも年末に餅つきをするのはなぜ?
年末の餅つきは、新しい年を迎えるための大切な準備のひとつとして、昔から親しまれてきました。
お正月には、年神様(としがみさま)を迎えるという伝統的な考え方があります。
年神様とは、新年に各家庭を訪れると伝えられている神様のことです。
その年神様へのお供え物として用意されるのが「鏡餅」です。
昔は年末になると、家族や親戚、近所の人たちが集まり、臼と杵を使って餅つきをすることもありました。
ついたお餅は鏡餅にしたり、お正月のお雑煮用にしたりと、さまざまな形で使われていたそうです。
つまり、餅つきは単にお餅を作るだけでなく、新年を迎えるための伝統行事でもあったのですね。
このように大切な行事だったからこそ、餅つきをする日取りにも縁起が重視されるようになったと考えられます。
29日は「二重苦」を連想させるという言い伝え
12月29日が避けられてきた理由のひとつが、「二重苦(にじゅうく)」という語呂合わせです。
29日を「にじゅうく」と読むと、「二重苦」と同じ響きになります。
そのため、苦労が重なることを連想させるとして、縁起を気にする地域では29日の餅つきを避けてきました。
例えば、埼玉県狭山市の昔話には、堀兼地区の青柳周辺で、餅つきを12月28日または30日に行い、29日は避ける習慣があったと紹介されています。
その理由として伝えられているのが、まさに「二重苦」という語呂合わせです。
ただし、これは数字に意味を重ねた昔からの言い伝えです。
29日そのものに特別な問題があるというわけではありません。
参考:狭山市「お餅つきの話」
「苦餅」「苦日」と呼んで避ける地域もある
29日の餅つきを避ける理由には、「苦餅(くもち)」や「苦日(くにち)」という呼び方も関係しています。
神奈川県伊勢原市では、29日の餅つきを「苦餅」と呼び、避ける習慣が紹介されています。
また、東京都葛飾区に伝わる年中行事では、29日を「苦日」と呼び、この日に餅つきをしなかったと記録されています。
どちらも数字の「9」を「苦」に結びつけた言い伝えです。
呼び方は少し違いますが、縁起を大切にして29日の餅つきを避けるという点は共通しています。
一方で、このような言い伝えを特に気にしない家庭もあります。
昔からの風習を知ったうえで、今の暮らしに合った日取りを選ぶのもよいですね。
参考:伊勢原市「餅つき」
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29日の餅つきは縁起がいい地域もある?各地の風習を紹介

12月29日の餅つきは縁起が悪いという印象があるかもしれません。
ところが、地域の伝承を調べてみると、29日を縁起のよい日として選ぶ家庭もあります。
ここでは、自治体の資料に残されている具体的な例を紹介します。
狭山・伊勢原・葛飾では29日を避ける風習が伝わる
29日の餅つきを避ける習慣は、関東地方の一部地域に伝わっています。
例えば、次のような事例があります。
| 地域 | 伝えられている風習 |
|---|---|
| 埼玉県狭山市の一部 | 「二重苦」を連想させる29日を避け、28日や30日に餅つきをする |
| 神奈川県伊勢原市 | 29日を「苦餅」と呼んで避け、28日に餅つきをするところが多い |
| 東京都葛飾区 | 29日を「苦日」と呼び、昔はこの日に餅つきをしなかった |
このように、29日を避ける理由は数字の語呂合わせに関係しています。
ただし、これらは各地域に伝わる昔ながらの習慣を紹介したものです。
現在、その地域のすべての家庭が同じ日取りで餅つきをしているという意味ではありません。
地域の風習は、時代や家庭によって少しずつ変わることもあります。
飯田では「福」に通じるとして29日を選ぶ家庭もある
29日の餅つきについて、少し意外な言い伝えが残っているのが長野県飯田市です。
飯田市の公式資料によると、12月28日は「8」が末広がりで縁起がよいとして餅つきをする家庭が多く、29日は「苦」を連想させるため避ける家庭が多いとされています。
ところが、その一方で、29日を「福」に通じるとして、あえて餅つきの日に決めている家庭もあるそうです。
同じ29日でも、数字から連想する意味によって受け止め方が異なるのですね。
このことからも、29日の餅つきが全国どこでも縁起が悪いと考えられているわけではないことがわかります。
「29日は避けるべき」という考え方だけでなく、縁起のよい日として大切にする家庭もあることを知っておくと、日取りを考えるときの参考になります。
参考:飯田市「正月行事」
同じ地域でも家庭によって日取りの考え方が違う
餅つきの日取りは、地域だけでなく家庭によっても異なります。
例えば、同じ地域に住んでいても、
- 毎年28日に餅つきをする家庭
- 昔から29日を避けている家庭
- 29日を縁起のよい日として選ぶ家庭
- 家族が集まれる日に餅つきをする家庭
など、さまざまな考え方があります。
特に、昔から続いている年中行事は、家庭ごとに独自の習慣が残っていることも珍しくありません。
そのため、ほかの家庭と日取りが違っていても、おかしなことではないのです。
餅つきの日を決めるときは、地域の言い伝えを参考にしながら、自分の家庭の習慣も大切にするとよいでしょう。
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餅つきは何日にするのがいい?27日・28日・30日・31日を比較

29日を避けたい場合は、ほかの日に餅つきをすることになります。
では、年末の何日を選べばよいのでしょうか。
昔からの言い伝えをもとに、12月27日・28日・30日・31日の特徴を紹介します。
12月27日は年末の餅つきに選ばれることがある
12月27日は、年末の餅つきの日として選ばれてきた地域もあります。
例えば、葛飾区郷土と天文の博物館の資料では、昔の葛飾では29日と31日を避け、主に27日・28日・30日に餅つきをしていたと紹介されています。
27日には、28日の末広がりのように広く知られた語呂合わせがあるわけではありません。
それでも、地域によっては昔から餅つきに使われてきた日です。
年末の予定を少し早めに済ませておきたい場合にも、候補にしやすいでしょう。
12月28日は末広がりで縁起がよいとされる日
餅つきの日取りとしてよく選ばれてきたのが、12月28日です。
その理由は、数字の「8」が末広がりを意味すると考えられているためです。
漢数字の「八」は、下に向かって広がる形をしていますよね。
この形から、物事がこれから広がり、発展していく様子を連想させる縁起のよい数字とされてきました。
飯田市の資料でも、28日は末広がりでよい日として、餅つきをする家庭が多いと紹介されています。
縁起を大切にしながら日取りを決めたい方には、28日が候補のひとつになります。
12月30日は29日を避けたいときの選択肢
12月30日も、餅つきの日として選ばれてきた日です。
28日に予定が合わない場合でも、29日を避けて30日に餅つきをするという選び方ができます。
狭山市の昔話にも、28日または30日に餅つきをしていた地域の習慣が紹介されています。
ただし、30日だから必ず縁起がよいという全国共通の考え方があるわけではありません。
あくまでも、29日や31日を避けたい場合の選択肢のひとつです。
年末の予定を見ながら、家族で相談して決めるとよいですね。
12月31日は「一夜餅」として避けられることがある
12月31日は大晦日です。
この日に餅つきをすることを「一夜餅(いちやもち)」と呼び、避ける風習がある地域もあります。
お正月の直前に慌ただしく餅を用意することを、縁起の面から好ましくないと考えてきたためです。
伊勢原市や葛飾区の資料でも、31日の餅つきは「一夜餅」として避けられていたと紹介されています。
ただし、こちらも伝統的な言い伝えであり、全国共通の決まりではありません。
昔からの日取りを大切にしたい場合は、31日より前に餅つきをする予定を立ててみるとよいでしょう。
ここまでの日取りをまとめると、次のようになります。
| 日付 | 昔からの考え方 | 日取りを選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 12月27日 | 餅つきをする風習が伝わる地域がある | 早めに予定を立てたい場合の候補 |
| 12月28日 | 「八」の末広がりが縁起よいとされる | 縁起を重視したい場合の候補 |
| 12月29日 | 「二重苦」として避ける一方、「福」と考える家庭もある | 家庭の習慣に合わせて判断 |
| 12月30日 | 29日を避ける地域で選ばれてきた | 28日に予定が合わない場合の候補 |
| 12月31日 | 「一夜餅」として避ける風習がある | 昔からの習慣を重視するなら別の日を検討 |
こうして比べると、縁起を重視するなら28日、28日が難しい場合は30日を検討するという選び方がわかりやすいですね。
ただし、どの日がよいかは家庭によって異なります。
昔からの習慣も参考にしながら、無理のない日取りを考えてみてください。
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餅つきが29日しかできない場合はどうする?よくある疑問

年末は仕事や家族の予定などで、思うように日程を決められないこともありますよね。
「29日しか空いていないけれど、どうしたらいいの?」
「もう29日に餅つきをしてしまったけれど、大丈夫?」
そんな疑問について、順番に紹介します。
29日しか予定が合わないときはどう考える?
29日しか予定が合わない場合は、まず家庭で大切にしている習慣があるか確認してみましょう。
昔から29日を避けている家庭であれば、ほかの日に変更することも選択肢になります。
一方、特に日取りの決まりがない家庭なら、29日に予定を合わせてもよいでしょう。
29日を縁起のよい日として選んできた家庭もあるように、数字の受け止め方はひとつではありません。
例えば、家族が集まりやすい29日に餅つきをすることで、年末の行事をみんなで楽しめる場合もありますよね。
昔ながらの言い伝えを参考にしつつ、今の暮らしに合った日取りを選ぶことも大切です。
29日に餅つきをしてしまったらやり直す必要はある?
29日に餅つきをしたあとで、「この日は縁起が悪いといわれている」と知ることもあるかもしれません。
そんなときも、必要以上に気にしなくて大丈夫です。
29日を避ける風習は、昔から伝わる数字の語呂合わせによるものです。
29日に餅つきをすると、必ず何かよくないことが起こるという意味ではありません。
また、29日を縁起のよい日として選んできた家庭もあります。
そのため、29日に餅つきをしたからといって、縁起のためだけにやり直す必要があるとはいえません。
せっかく家族で用意したお餅ですから、あまり日付を気にしすぎず、新年を迎える準備のひとつとして大切にしたいですね。
餅つきの日と鏡餅を飾る日は別でもいい?
餅つきをした日に、そのまま鏡餅も飾らなければいけないのでしょうか。
実は、餅つきをする日と鏡餅を飾る日は、必ずしも同じである必要はありません。
伊勢原市の資料では、鏡餅をお正月の飾りができたときに供える家庭もあれば、元日に供える家庭もあると紹介されています。
このことからも、餅つきと鏡餅を飾る日は、地域や家庭によって異なることがわかります。
ただし、鏡餅を飾る日についても、29日や31日を避けるという言い伝えがあります。
「29日の餅つき」と「29日の鏡餅飾り」は、それぞれ分けて考えるとわかりやすいでしょう。
昔からの習慣を大切にしたい場合は、餅つきの日だけでなく、鏡餅を飾る日についても家族で相談してみてくださいね。
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まとめ|29日の餅つきは地域や家庭の習慣に合わせて決めよう

12月29日の餅つきについて、縁起が悪いといわれる理由や地域ごとの風習、日取りの決め方を紹介しました。
最後に、記事のポイントをまとめます。
- 12月29日の餅つきは、絶対に避けなければいけないわけではない
- 29日は「二重苦」「苦餅」「苦日」を連想させるとして避ける地域がある
- 一方で、29日を「福」に通じる縁起のよい日と考える家庭もある
- 28日は末広がりとして縁起がよいとされ、30日も日取りの候補になる
- 31日は「一夜餅」として避ける風習がある
- 日取りに迷ったら、地域や家庭の習慣を参考にして決めるとよい
餅つきを29日にしてもよいかどうかは、地域や家庭によって考え方が異なります。
昔からの風習には、新しい年を大切に迎えようとする人々の思いが込められています。
その一方で、今の暮らしでは、家族の予定に合わせて行事を楽しむことも大切ですよね。
縁起を気にする場合は28日や30日を選び、特に決まりがなければ29日も含めて検討してみるとよいでしょう。
家族みんなが納得できる日を選んで、気持ちよく新しい年を迎えられるといいですね。
