まず結論:お菓子も料理もOK!サラダ油でバター風に変えるときのメリットと限界

この記事で得られること
この記事では、バターの代わりにサラダ油を使いたい場面で「どう代用すればいいか」「何に気をつければいいか」「お菓子と料理でどう使い分けるべきか」といった疑問に答えます。
さらに、バター風味を再現する方法、使い分けテクニック、風味付けの裏技なども紹介。
読み終えた後には、サラダ油を使っても満足できる仕上がりを目指せます。
いつサラダ油で代用すべきか・避けるべき場面
サラダ油での代用が向いている場面
-
バターの風味が前面に出ないレシピ(炒め物、シンプルな焼き菓子)
-
バターが手元にない・高価で使いたくないとき
-
ヘルシーに脂質調整したいとき
代用を避けたい場面
-
バターの香り・乳感がレシピの決め手となっている場合(フィナンシェ、ガレットブルトンヌなど)
-
パイ生地やクロワッサンなど、バターの折り込みが必須の製法
-
バターの焦がし風味を重視する料理(焦がしバターソースなど)
導入前に知っておくべき注意点(風味・テクスチャ・加熱特性)
-
風味:サラダ油には乳製品特有のコクや香りがないため、無補正では淡白な仕上がりになりやすい。
-
テクスチャ:バターに含まれる水分と固体脂が生む「サクッ」とした食感は、サラダ油では出にくい。
-
加熱特性:サラダ油は発煙点が高いため高温調理に向いているが、逆にバターのように焦げて風味を出す使い方には向かない。
スポンサーリンク
サラダ油をバター代わりに使う原理と風味再現の考え方

バターとサラダ油の脂肪組成と調理への影響(発煙点や水分の違い)
| 特性 | バター | サラダ油 |
|---|---|---|
| 脂質構成 | 約80%脂質 + 20%水分 | ほぼ100%脂質(液体) |
| 状態 | 常温で固体 | 常温で液体 |
| 発煙点 | 約150〜180℃(低め) | 約200〜230℃(高め) |
| 風味 | 乳風味、香ばしさが強い | 無味無臭(ごま油・米油除く) |
| 料理への影響 | 焦がし風味、コクのある食感 | さっぱり・しっとりした仕上がり |
このように、物性からして異なる2つの脂ですが、工夫すれば代用は可能です。
「バターらしさ」を構成する要素:風味・乳固形分・塩分・香ばしさ
-
乳固形分:バター特有のコクは乳たんぱく質や糖質の加熱反応で生まれます。
-
塩分:有塩バターを使うレシピでは、代用時に塩の追加が必要です。
-
香り:バターには特有の芳香成分(ジアセチル)が含まれており、これが風味の決め手。
-
香ばしさ:加熱時のメイラード反応が風味に影響します。
風味再現に使う材料一覧(乳粉、バター香料、塩、乳化剤など)
-
スキムミルク(脱脂粉乳):乳成分とコクを補う
-
塩(適量):風味を引き締める
-
バター風味の香料(市販):数滴で本格的な風味再現が可能
-
バニラエッセンス:お菓子向けに香りの補完
-
レシチンなどの乳化剤:口溶けや食感改善に
風味と機能を分けて考える:お菓子と料理で優先する要素の違い
-
お菓子:香り・コク・口当たりを重視 → 香料や乳粉を活用
-
料理:調理耐性や香ばしさを重視 → 発煙点・焦げの香りなどに注目
基本レシピと置き換えルール(お菓子編)

置き換え比率の目安:バター量→サラダ油の換算表(液体計算のコツ)
| バター(g) | サラダ油(ml)換算 |
|---|---|
| 100g | 約80〜85ml |
| 50g | 約40〜43ml |
| 10g | 約8ml |
※バターの20%は水分なので、同じ量を使うと油が多すぎるため注意。
ケーキ・マフィンでの使い方:混ぜ方・水分調整のポイント
-
サラダ油は液体なので、最初から生地に混ぜ込むと分離しやすい
-
卵や牛乳と乳化させるように「少しずつ加える」のがコツ
-
固形バターを使うレシピでは、水分(牛乳)を微調整してしっとり感を出すと◎
クッキー・サブレでの使い方:サクサク感を保つ工夫
-
油分が多くなりすぎるとベタつくため、冷蔵で寝かせてから成形する
-
スキムミルクを足すと香りと食感にコクが出る
-
オーブン温度はやや高めに設定し、短時間で焼き上げると食感が良くなる
卵白の泡立ちやベーキングパウダーへの影響を避ける方法
-
油分が先に入りすぎると泡立ちを邪魔する → メレンゲを立ててから油を入れる
-
ベーキングパウダー使用時は「混ぜすぎ」注意:グルテンが出ると重たくなる
お菓子向けの簡単アレンジレシピ(例:バター風オイルの作り方)
即席バター風オイル
-
サラダ油:100ml
-
スキムミルク:小さじ2
-
塩:ひとつまみ
-
バター香料:数滴
→ よく振ってから使うと、パンやケーキにバターらしい香りが付きます。
料理での応用例と調理別のコツ(炒め物・ソテー・ソース)

炒め物・ソテー:風味付けと焦げ目の作り方
-
サラダ油に「ナッツペースト」や「ごま油少量」を加えると香ばしさアップ
-
焦げ目が欲しい時は、食材に砂糖やみりんを絡めるとキャラメル化しやすい
ソース・ドレッシング:乳化とコクを出すテクニック
-
サラダ油+マヨネーズ or 少量の豆乳で乳化を安定させる
-
酢と塩だけでは物足りないとき、味噌やヨーグルトでコクを追加
揚げ物での使い分け:発煙点と香ばしさのバランス
-
サラダ油は揚げ物に最適だが、風味が足りない場合はラード少量ブレンドがおすすめ
-
唐揚げなどでは、仕上げに「香味油(ネギ油やにんにく油)」で香りを追加するとバター風の満足感に近づく
焦がしバター風の香りを出す具体テク(ナッツや小麦粉の活用)
-
アーモンドスライスやパン粉をローストして香ばしさを加える
-
小麦粉をサラダ油で加熱し、きつね色にしてから使うとバター風ソースに近づく(擬似ブールノワゼット)
風味を近づける具体テクニック(香り・コク・色づけ)

バター風味の添加物活用法:バターオイル、香料、バニラ、乳粉
-
製菓材料店で手に入る「バターオイル」や「バター香料」は数滴で強力な香り再現
-
バニラエッセンスを足すと、甘い系お菓子に香りが引き立つ
-
スキムミルク+塩で「有塩バター風」を再現可能
コクを出す材料と調合例(少量の生クリーム代替、ナッツペースト等)
-
サラダ油:大さじ1
-
ナッツペースト:小さじ1
-
塩:少々
-
スキムミルク:小さじ1
→ これをソースに加えると、コクと香ばしさのある「バター風」調味料に。
香ばしさ・色づけの演出:短時間ローストやスパイスで代用する方法
-
ナツメグ・シナモン・パプリカパウダーで色と香りを演出
-
食材そのもの(パン粉、きのこ、ナッツ)をローストして旨味を引き出す
塩分・酸味で「バター感」を引き出す調整のコツ
-
無味な油に**塩+酸味(レモン汁・ヨーグルト)**を加えるとバター様の立体感が出る
-
甘みも少し足すと「バター+砂糖」のような奥行きが生まれる(特にお菓子系で有効)
まとめ

サラダ油は単なる「代用品」ではなく、工夫次第でバターの風味や機能を驚くほど再現できます。
固体のバターとは異なる性質を持つからこそ、**液体としてのメリット(手軽・混ぜやすい・高温耐性)**を活かせば、お菓子にも料理にも万能な選択肢となります。
代用に挑戦することで、食材コストの削減・ヘルシー志向・災害時の代用テクとしても役立つ一石三鳥の知識に。
ぜひ日々のキッチンで試してみてください!
